デルタ代表:丸山の軌跡

「振り返れば、ちょっと凄い中学生でした。」
車のレストアが趣味だった父の影響を受け、15歳でどんな車も全てのパーツに分解し、再び組み立てる技術を身につけていました。そのタダのレストア好き少年が、偶然、町で見かけたミニ・クーパーを観て私の世界は一変しました。
当時の日本車ではまったくない、デザイン・性能に魅了されたのです。
すぐに「本物のミニに乗り、そして分解したい!」という思いにかられ、朝・昼・夜と仕事とバイトでお金を貯め、来る日のために免許をとりました。 そして20歳になりやっと思いが成就されました。
手の届かない高嶺の花だったローバーミニクーパーSを手に入れたのです!
しかし1年間に走ったのは2ヶ月だけ、オーバーヒート、オイル漏れと色々なトラブルが起きてしまいました。
当時、ミニは故障すると世間で言われていましたが、そこはミニを愛するものとして確たる証拠を、そして改善策はないものかと考え、購入したクーパーSを分解することを決意しました。
そしてその時、本当のミニの魅力である、「設計の素晴らしさ」に全身が身震いするほど衝撃を受けたことは今でも忘れられません。と同時に、整備次第で必ず故障することのないミニクーパーが作れることも実感しました。